【8月4日】反撃の虎。終盤の3イニングは「MFD」にお任せあれ!?
こんにちは、グラブです。ドラゴンズファンです。
オリンピックに甲子園にプロ野球…今年はスポーツファンにとっては忙しい(?)夏になっています。今から寝不足になる予感がムンムンです。
セ・リーグの順位争いがここに来てわからなくなってきました。2位の読売ジャイアンツが8月6日終了時点で7連勝と猛烈な追い上げを見せ、3位の横浜DeNAベイスターズには絶好調の筒香選手。そして、首位の広島東洋カープがまさかの4連敗。
もしかして「メイクドラマ」の再来もあるかも?という空気が出てきていますが、4位につける阪神タイガースも油断できない存在になってきました。
7月最後の甲子園6連戦を5勝1敗の好成績で締めくくると、「死のロード」に突入した8月も現時点で3勝2敗。チーム打率は依然としてリーグ最下位ではあるものの、チーム防御率はリーグ2位。接戦を勝ち抜くことで徐々に順位を伸ばしてきた阪神タイガース。ここには中継ぎ陣の好調が大きく関係しています。
中継ぎ陣が不調だった阪神タイガース。
「超変革」を掲げ【若手の積極起用 / 頻度の高い打順変更】を行ってきた阪神タイガース。しかし、投手陣…中でも、ベテランと新戦力で固めた中継ぎ陣が振るわず、交流戦明けにはリーグ最下位まで低迷していました。
中継ぎエースとして活躍してきた安藤選手は今年も好調ではありますが、39歳という年齢もあり酷使するわけにはいきません。2015年シーズンに最優秀中継ぎのタイトルを獲得した福原選手は2軍生活。
頼みの綱は新戦力となってきますが、お世辞にも「安心して後半のイニングを任せられる」とは言えない成績が続いていました。
「MFD」が7月から覚醒!
6月終盤以降、金本監督は中継ぎ陣の起用変更を行います。守護神として起用していたマテオ選手を中継ぎに。藤川球児選手は中継ぎ〜抑えの繋ぎとなる部分を任せられることが多くなりました。
▼阪神タイガースの中継ぎ起用 / 個人的な見解
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7回担当 :マテオ or (高橋)
8回担当 :藤川 or (マテオ)
9回担当 :ドリス or (藤川)
その他 :安藤(リード時)
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この起用変更以降、中継ぎ陣が一気に開花。特に「マテオ選手 / 藤川選手 / ドリス選手」の3人が覚醒します。かつての【JFK】ならぬ【MFD】という勝利の方程式がチームを勝利に導きます。
マテオ :6月15日以降、17試合連続無失点 / 継続中
藤川 :6月28日以降、11試合連続無失点 / 継続中
ドリス :6月1日以降、15試合連続無失点 / 7月18日に失点
∟7月24日以降、3試合連続無失点 / 継続中
横・斜め・縦とスライダーを投げ分けて相手に球を絞らせないマテオ選手。コントロール面での課題はありつつも、多彩な変化球と力強いストレートでグイグイ攻める投球が魅力的です。
「JFK」時代も勝利の方程式の真ん中を務めた藤川選手ですが、「MFD」でも同じポジションを務めます。登板する度に三振を奪う好調ぶり。
8月4日の試合ではクローザーとして登板しましたが、148〜149kmのストレートが厳しいコースにピシャリと決まります。全盛期の火の玉ストレートを感じさせる、後半にグッと伸びてくる直球が、打撃好調な横浜DeNAベイスターズの上位打線を圧倒。120kmを下回る緩い変化球との球速差も相まって、ますます速い球に見えます。
そして、抑えを務めるドリス選手は、現在のセ・リーグでは最も得点を取りにくいクローザーと言っても良いかもしれません。
「自分も最初は抑えではなかった。皆で何とか勝ちにつなげられるような投球をしたい」と謙虚なコメントを残していますが、クローザーとして登板しながらこれだけの期間を無失点で切り抜けられる投手はなかなか存在しません。
新しい勝利の方程式が阪神タイガースを上位に返り咲かせるのか?
チーム間のゲーム差は小さくないものの、チーム事情が徐々に変わりつつある8月。セ・リーグは再び「負けられない試合」ばかりの過酷なリーグになっていきそうです。