素人がそれっぽく語る、昨日のプロ野球。

野球経験はゼロさ。許しておくれよ。

【8月29日】横浜DeNAベイスターズは3位の座を守ることができるのか?

 

こんばんは、グラブです。ドラゴンズファンです。

 

残念ながら我らが中日ドラゴンズの2016年シーズンは、最下位が濃厚です。しかし、シーズン残り25試合を切っても「混セ」は健在。熾烈な3位争いが繰り広げられています。

 

チーム史上初のクライマックスシリーズ進出を目指す横浜DeNAベイスターズが現在3位。しかし、昨年王者の東京ヤクルトスワローズ、若虎の活躍で急激な追い上げを見せている阪神タイガースの2チームが追随。

 

このまま横浜DeNAベイスターズが3位の座を守るのか。それとも追随する2チームがこの椅子を奪い取るのか。最近の状況と残り試合の関係などから、2016年シーズン最後の「混セ」の行方を予想してみます。

 

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3チームの8月の成績と、チーム状況について

横浜DeNAベイスターズ 

今シーズンはスタートこそ出遅れましたが、5月以降は安定した成績を残して3位の座を守ってきた横浜DeNAベイスターズ。しかし、8月に入ってからの勝敗数は「9勝13敗(リーグ5位)」と低迷しており、下位2チームの追随を許す形となっています。

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○ポジティブ要素

・打撃陣:7月からの好調を維持。7月以降、無得点は僅かに2試合のみ!

・投手陣:安定した先発ローテーション。先発投手に怪我人なし。

×ネガティブ要素

・打撃陣:ホーム打率.264 / ビジター打率.233で、ビジターに弱い。

・投手陣:絶対的クローザー・山崎康晃選手の失点が目立つ。

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チーム本塁打の約3分の1を占め、打率.317と引き続き好調の筒香選手を中心に、強力なクリーンナップが顔を連ねる打撃陣。しかし、残り22試合のうち15試合がビジターという状況の中でホーム以外では打率が極端に下がる傾向がある点は心配です。しかし一方で、チーム防御率に目を向けてみると【ホーム4.12 / ビジター3.37】という成績を残しており、投手陣はビジターゲームを得意とする傾向があります。

 

残り22試合は接戦が予想される横浜DeNAベイスターズ打率が低くなる傾向のある打撃陣が「いかにチャンスをモノにできるか」がポイントになってきそうです。

 

東京ヤクルトスワローズ

防御率は12球団最下位。「攻撃は最大の防御」として君臨していた強力打線も、7月から主軸選手(山田選手・川端選手・畠山選手)が次々と怪我で離脱。昨年のセ・リーグ覇者に暗雲が立ち込めていましたが…昨年同様に夏場に強い東京ヤクルトスワローズ。8月は「14勝8敗(リーグ2位)」と調子を伸ばしてきています。

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○ポジティブ要素

・打撃陣:直近5試合で平均打率.350以上を記録しているクリーンナップ。

・投手陣:先発陣に復調の兆し。8月の先発陣防御率は3.30(リーグ3位)。

×ネガティブ要素

・打撃陣:6番以降の下位打線での得点が期待できない。

・投手陣:中継ぎ/抑えの防御率が低迷。平均防御率が4.72で12球団最下位。

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東京ヤクルトスワローズの魅力は、やはり強力な打撃陣。川端選手・畠山選手を欠いた状態でありながら、荒木選手・鵜久森選手と言った伏兵の活躍が目覚ましく、高い得点力を維持。そして、山田選手が怪我から復帰した8月24日以降は負けなしの5連勝。3位の横浜DeNAベイスターズを猛追しています。

 

東京ヤクルトスワローズの課題は投手陣。先発陣の復調はチームにとって大きなプラスとなっていますが、問題は救援陣。秋吉選手・ルーキ選手以外の中継ぎ陣の防御率が軒並み3.50以上。「中継ぎ陣の成績」が順位を左右する事になりそうです。

 

阪神タイガース

得点圏打率.384でリーグ1位(8月29日時点)の髙山選手をはじめとし、若手選手の活躍で調子を伸ばしてきた阪神タイガース。チーム打率は低迷しながらも、好調な中継ぎ陣に支えられ接戦をモノにしています。8月の成績は「11勝12敗(リーグ4位)」とまずまず。したたかに上位の座を狙っています。

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○ポジティブ要素

・打撃陣:髙山選手・北條選手・坂本選手といった若手選手の活躍。

・投手陣:前半戦と打って変わって好調な中継ぎ陣。

×ネガティブ要素

・打撃陣:チーム打率.245はリーグ5位。(再開は中日の.244)

・投手陣:中継ぎ/抑えで好成績であったドリス選手の急な離脱。

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昨年から顕在化している「チーム打率の低さ」という課題は継続していますが、接戦に強いのが阪神タイガース。クローザーとして活躍していたドリス選手の離脱は大きなマイナスではありましたが、マテオ選手・藤川選手・松田選手といった好調な中継ぎ陣が少ないリードを守り、チームを勝利に導きます。

 

ホーム(.246)・ビジター(.244)で好不調の波が大きいわけではないですが、いずれにしても打てていません。今シーズンも阪神タイガースの課題は「いかに得点を生み出すことができるか」に集約されます。

 

3チームの「残り試合」シミュレーション。

3位争いを繰り広げている3チームの残りゲームに対して、単純計算で現在の勝率を掛けあわせてシミュレーションを立ててみました。勝ち負けのバランスがどちらかに偏った場合などは、数式をそのまま反映せずにバランスを取っている部分がありますので、あくまで参考値です。

 

横浜DeNAベイスターズ

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対広島:現在10勝10敗0分⇒勝率.500 / 残り5試合⇒2勝2敗1分け

対巨人:現在12勝10敗1分⇒勝率.545 / 残り2試合⇒1勝1敗

対ヤク:現在11勝07敗0分⇒勝率.611 / 残り7試合⇒4勝3敗

阪神現在05勝13敗1分⇒勝率.263 / 残り6試合⇒2勝4敗

対中日:現在12勝10敗1分⇒勝率.545 / 残り2試合⇒1勝1敗

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合計 :10勝11敗1分

 

東京ヤクルトスワローズ

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対広島:現在07勝13敗0分⇒勝率.350 / 残り5試合⇒2勝3敗

対巨人:現在09勝11敗0分⇒勝率.450 / 残り4試合⇒2勝2敗

対横浜:現在05勝13敗1分⇒勝率.263 / 残り6試合⇒2勝4敗

阪神現在11勝10敗1分⇒勝率.523 / 残り3試合⇒2勝1敗

対中日:現在16勝08敗0分⇒勝率.666 / 残り1試合⇒1勝

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合計 :10勝10敗

 

阪神タイガース

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対広島:現在06勝17敗0分⇒勝率.260 / 残り2試合⇒0勝2敗

対巨人:現在06勝12敗1分⇒勝率.333 / 残り5試合⇒2勝3敗

対横浜:現在11勝07敗0分⇒勝率.612 / 残り6試合⇒4勝2敗

対ヤク:現在10勝11敗1分⇒勝率.477 / 残り3試合⇒1勝2敗

対中日:現在12勝09敗0分⇒勝率.571 / 残り4試合⇒3勝1敗

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合計 :10勝10敗

 

現在の勝率状況を掛けあわせてみると、残り試合は各チームともほぼ互角の成績を残すことになります。すると、現在の「3.5」というゲーム差は埋まらず…3位は横浜DeNAベイスターズになるという計算になります。

 

このまま横浜DeNAベイスターズが3位をキープ?

シミュレーション上では横浜DeNAベイスターズが3位をキープする見込みですが、おそらく現実はもっと複雑です(当然)。残り試合における各チームの相性やこれまでの傾向を見てみると、いくつかポイントが見えてきます。

 

横浜DeNAベイスターズ

横浜DeNAベイスターズは、苦手としている阪神タイガースとの残り試合すべてが甲子園球場でのゲーム。ビジターを苦手としている打撃陣は奮起する事ができるのか。逆に阪神タイガースとしては、ここで勝ちを重ねたいところです。また、東京ヤクルトスワローズとの直接対決も7試合控えています。

 

東京ヤクルトスワローズ

好調の東京ヤクルトスワローズは、首位広島東洋カープと5試合を残しており、ここ最近3連敗を喫している競合からどれだけ勝ちを奪う事が出来るのかがポイントになりそうです。2015年同様に後半戦からスパートがかかれば、ここからの追い上げが十分期待できます。

 

阪神タイガース

苦手とする読売ジャイアンツ戦が残り5試合。全て甲子園球場、ホームでの試合になるのですが…実は今シーズンの阪神タイガースは1度として甲子園球場読売ジャイアンツに勝てていません。この山場を乗り越えることが出来るかどうかが順位を左右する事は、間違いありません。

 

 

 

3チームの成績が横並びで、シミュレーション上も成績が変わらないだけに、この3位争いは最後までもつれることが想定されます。しかも、この3チーム間での直接対決が多く残っている点も面白いです。「混セ」はまだまだ終わりません!

 

リオデジャネイロでも数々のドラマを生んだ「3位決定戦」ですが、今年はプロ野球でもドラマが生まれそうな予感がしています。